霊玉の文字:忠 牡丹の痣:左肩 行動派の最年長犬士。 犬塚信乃の許嫁だった浜路の異母兄でもある。 練馬家の重臣の犬山道策の嫡男として生まれたため、跡目争いによるどす黒い事件に巻き込まれた以外は、犬士の中で最も裕福で恵まれた環境で育った。 君父を滅ぼした扇谷定正を仇として狙い、その仇討ちのためなら荒っぽく、大胆なやり方でさえも厭わない熱血漢。 里見に仕えることになっても、旧主への忠誠をも最後まで忘れない。 主なエピソード(ネタバレ注意) 御家老の若様として大切にされ、何不自由なく育ってきたが、19歳の時に起きた戦で、主家の練馬家は滅び、父も討ち死にしてしまう。 落ち延びた道節は君父の仇を取ろうと、15歳のころ内緒で修得した犬山家に伝わる火遁の術を使い、寂莫道人肩柳と名乗る修験者になりすまし、偽の火定を施し民から金を騙し取って軍資金を集めていた。 その時たまたま巡り会った、生き別れの妹・浜路の仇を討ちつつも、彼女が死際に虫の声で必死に訴えた「信乃に村雨丸を届けて欲しい」という願いも、自らの仇討ちの為に退けてしまう。 がむしゃらに敵に挑みつつ、他の犬士等と巡り会い、自らも里見の八犬士として覚醒する。 咲乱のつぶやき 困ったことに、私はこの血の気の多いトラブルメーカーが一番のお気に入りです。 八犬士の一人なので、もちろん「善側」の人間なのに、喧嘩っ早くて、暴走ぎみで、詐欺行為をしたり「皆殺しにしちゃえよ」とか「なぶり殺しにしようぜ」とか時々悪どい言動もありますが、一番人間味があって面白みがあるキャラクターだからでしょうか。 実際、ことあるごとに彼をなだめたり、取り押さえたり、ツッコミを入れなければならない他の犬士は大変でしょうが(笑) |