金碗大輔孝徳/丶大法師(かなまりだいすけたかのり/ちゅだいほ うし)


里見家の家臣。
伏姫の死後八犬士を探し求める旅の僧となる。

主なエピソード(ネタバレ 注意)
父、金碗八郎孝吉の死の間際、預けられていた百姓につれられて、滝田城へ来た。
里見義実は、安房にたどり着いた時自分を支えてくれた八郎に代わり、この大輔をたいそう可愛がり、密かに伏姫の婿にと考えていた。
しかし、安西景連との戦いの時大輔は行方不明となり、また伏姫は八房の妻となってしまう。
とある百姓の家に身を寄せていた大輔は、伏姫と八房のことを風の便りに聞き、戦の時に、対した働きができなかった代わりに、
伏姫を助け出して
、滝田城へ帰ろうと、義実の命令によって、入山を堅く禁じられていた富山へと行き、密かに八房を狙った。
大輔が放った鉄砲の弾は八房をしとめたが、あろうことか伏姫にまであたってしまう。
取り返しのつかないことをしてしまったと自害いようとするが、そこへやってきた主君義実に止められる。
しかし、大輔は入ることを禁じられていた山へ入った事と、伏せ姫に瀕死の傷を負わせた罪で、本来は命を奪われなければならない立場であったので、義実は彼 の髷を切り落とし、武士としての人生を終わらせ、新たに仏門の人生を与える。
そして大輔は「
丶 大法師」と名乗り八犬士が集まるまでの約20年もの間、全国行脚の旅に出る。

咲乱のつぶやき
この方もなかなかの苦労人だと思います。
主家のためにほぼ一生歩き回ってます。
かと思いきや、風外道人のくだりでは、主家のためとはいえ、自分の信念を曲げようとしない結構頑固な性格が現れていました。