犬飼現八信道(いぬかいげんぱちのぶみち)


霊玉の文字:
牡丹の痣:右頬

武士として育ったが、実は貧しい漁師の子供。
柔術の腕は、名高い柔術家の高弟になるほど。
どんな目に遭おうと自分の信念を曲げず、また仲間を大切にする好青年。
同じく八犬士の犬田小文吾とは幼なじみにして、乳兄弟。
義兄弟の契りも交わしている。

主なエピソード(ネタバレ注意)
元は安房の漁師にして、後に犬塚信乃の家の近くに住んでいた百姓・糠助の子供であった。
糠助が昔、貧しさに耐えかね、赤ん坊の玄吉(後の現八)を道連れに心中しようとしているところに、犬飼見兵衛という許我の飛脚をしている武士が通りかかり止められる。
見兵衛は糠助に、当座を凌げるだけの金を恵み、玄吉を養子としてもらい受ける。
養父亡き後、現八は父の職を継ぐが、獄舎番長に役職異動させられる。
しかし、養父の無闇な殺生を嫌う性格も受け継いだ現八は、罪のない人を咎め、拷問しなければならないこともある獄舎番の仕事を嫌い役職を事態しようとしたところ上司の怒りに触れ、逆に自分が投獄されてしまった。
そののち、偽の村雨丸を持ち込んで逃げまどう信乃を捕らえる為に仮釈放され、成り行きで信乃たちと行動するようになる。

咲乱のつぶやき
破傷風で苦しむ信乃のために薬を求めにでかけたり、大角を化け猫から解き放つために結構命がけでかけずり回ったり、仲間のためなら自分の得にならないことでも走り回る優しいお方。
その場にいるだけでどこか心強い感じがしますね。
みんなの優しいお兄ちゃんって感じです。